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掲載日:2018年2月21日
近年、難治病とよばれている癌やその他の病気において標準治療の選択肢が少しずつですが増えてきました。
とても良いことですが、それと共に患者さん本人や家族の方の“こころの負担”も増えてきています。
こころの負担の原因・・・それは治療の選択です。
病名を告げられた後、医師から治療について説明を受けます。そして、一通り説明が終わった後に、「どの治療を希望されますか?」と選択を患者さんにゆだねることが増えてきました。
確かに、“どのような治療を受けたいか”、“どのように生活を送りたいか”によっても選択するべき治療方法は異なります。しかし、がん治療などの難治病において、治療方法の選択は未来を大きく変わります。病気に対して知識のない患者さんやそのご家族にとって、その選択をすることは簡単なことではありません。
治療についての説明を受けても、その全てを理解できる人は多くありません。不安を持つ中で、「治療方法を次の診療までに決めておいてください。」と言われてしまうと、さらに焦ってしまいます。
そんな悩みや不安がある時に頼りになるのが、医療コーディネーターです。
医療コーディネーターとは、患者さんやそのご家族が病気で悩んでいる時、少しでも後悔しない方法を選択できるようサポートしてくれる看護師の資格を持つ医療の専門家です。
医療コーディネーターは、医療従事者と治療を受ける患者さんの溝を埋めるために、患者さんの不安に耳を傾けて課題を導き出し、様々な角度から解決策を提案し、最終的に納得のいく意思決定ができるよう支援します。必要であれば、診察・セカンドオピニオンの場にも同席し、患者さんが混乱しないように手助けをしてくれます。
医師は病気を治すために最善を尽くします。最善を尽くすためには、インフォームド・コンセント(治療を受ける患者さんに理解してもらい、同意を得る)が重要となります。しかし、医療用語は複雑で、診察だけで全てを理解してもらえない場合もあります。お互いに“病気を改善・治したい”という共通の目標を持っていても、捉え方や伝え方が少しズレてしまうことで、医師と患者の関係に少しずつ溝が出来てしまいます。
そのような溝をつくらないためにも、疑問がある時は医療コーディネーターへの相談がおすすめです。
納得した医療を受けるためには、医師と良い関係を築くことはもちろん、まずは自分自身を見つめ直すことも必要です。
・・・どのような症状・副作用があるのかを知っておくことで、突然の出来事にも焦らず対処できます。
・・・ご自身の希望を医師に伝えることで、医師も治療方法について考えやすくなります。
ご本人やご家族だけでは、なかなか病気と向き合えない時もあります。そんな時にも、専門知識を持つ医療コーディネーターに頼り、サポートを受けることで心の負担は大きく軽減されるのではないでしょうか。
医療コーディネーターの他にも、治療をサポートするための制度やサービスは色々あります。フコイダン専任スタッフの豆知識では、これからも皆様に“役立ててもらえる”ような情報を提供してまいります。
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