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掲載日:2017年11月16日
私たちがご紹介している「セーフティウォーキング」は、からだに無理のない、安全な歩き方を目指しています。
例えば、筋力や歩く時の姿勢など、気をつけたいポイントについてはこれまでもお話してきましたよね。
ですが、どれだけ気をつけても避けられない「からだへの負担」があります。
それは、自分自身の体重による足や腰、膝などへの負担です。
そのため、「関節変性」「筋力不足」「過度の肥満」これらの場合には、歩くこと自体が運動器(足や腰など)の障害発症へと繋がってしまったり、あるいは助長したりする恐れがあります。
そこで、次のようなサポートを取り入れることで、足や膝、腰などへの荷重や歪みを軽減させることが出来ます。
① 杖を使う
1本杖の場合は片足への荷重、2本杖の場合は両足への荷重を軽減してくれます。
② 足底板を使う
症状のある部位によって形状や場所は異なりますが、インソールを用いることで関節の歪みを矯正してくれます。
③ コルセットを使う
骨盤や背骨の安定化に役立ちます。
④ サポーター・テーピングを取り入れる
関節の安定化に繋がり、更に筋力サポートにも役立ちます。
お持ちの症状によって、最適なサポート方法を見つけてみて下さい。
また、場合によっては通常のウォーキングよりも水中での歩行や自転車漕ぎなど、負荷の軽い運動種目を行う方がいい場合もあります。
ご自身の状態をよく理解し、主治医や専門家の意見を取り入れることも大切です。
人は、歩くときに「着地→体重移動→前方へ移動」という行程を繰り返しています。
着地した足へ体重をかけていくとき(荷重応答期)にひざ関節を前方から支えるのは、太もも前面にあるひざ関節を伸ばす筋力です。
形成外科医の黄川昭雄博士は、この筋力が体重比で40%以下になると、歩行に何らかの障害を起こすとしています。
私たちが行った調査では、ひざに関節痛のある方々の筋力が平均37%でしたが、痛みのないグループは平均50%でした。
そこで、測定器がなくても手軽にこの筋力を調べられる「空気いすテスト」をご紹介します。
◇ 空気いすテストの方法
① 両足を肩幅に開き、つま先をやや外側へ向けます。
② 両腕を前に伸ばし、バランスをとりながらゆっくりとひざをつま先の方向に曲げます。
③ 上半身をやや前へ傾け、ひざの角度が90°になるよう姿勢を維持します。
* 注意
・転倒を防止するため、お尻の下に椅子を置いて下さい。
・テストを行う前に、ストレッチを行うようにして下さい。
・「キツい」と感じた時点で中止して下さい。
「空気いす」の状態を1分間維持することができれば、先程述べた筋力が体重比50%はあると推測できます。
皆様はいかがでしたか?
筋力を維持・向上させるためには、トレーニングが大事になってきます。
次回は、効果的でおすすめの筋力トレーニング方法をご紹介いたしますので、お楽しみに!
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