健康・美容

掲載日:2017年9月13日

お口の健康を守ろう!

お口の状態と体の健康は、密接に関係していると言われています。

お口トラブルで深刻なものが“歯周病”です。

歯周病は自覚症状をなかなか感じることができないにも関わらず、大きな病気へとつながる恐れもあります。今回は、そんな“歯周病”について調べてみました。

 

歯周病ってどんな病気?


よく耳にする歯周病ですが、どのような症状かご存知ですか?

これは、炎症が起きて歯ぐきや骨などの歯を支えている組織が破壊されてしまう病気です。症状が進行すると、歯を失うこともあります。

未然に防ぎたいことではありますが、自覚症状を感じにくいという難点があり、「サイレントディジーズ(Silent Disease:静かな病気)」とも呼ばれています。

自覚症状の有無に関わらず、成人では約8割の方が罹っており、罹患率の多さはギネスブックにも載っているほどなんだそうです。

また最近では、子どもたちにも広がっていると問題視されています。

 

歯周病が及ぼす影響


近年の研究から、歯周病は単なる口内トラブルではなく、体全体の健康へと影響を及ぼすことがわかってきました。

 

1、糖尿病

代表的な一つに糖尿病が挙げられます。

糖尿病患者さんの中で歯周病を患っている方が多い事は以前から知られていました。

長い間「糖尿病になる→歯周病を発症する」というメカニズムだと思われていましたが、実は歯周病による炎症が原因で糖尿病に罹ってしまう事が研究で発表されています。

 

2、心臓の病気

歯周病菌が血液に入り心臓へと送られることで、血管の内側に菌が留まり、狭心症や心筋梗塞などの病にかかることがあります。

 

3、肺炎

肺炎には、嚥下反応の低下などが原因となって引き起こされる誤嚥性肺炎があります。

主には高齢者が罹りやすいのですが、誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌だと言われています。

 

4、早産や低体重出産

歯周病による炎症から体のバランスを崩し、早産や低体重に繋がっていると考えられています。そのリスクは、罹っていない人と比べると約7.5倍も多いそうです。

 

歯周病を予防するために


歯を失っては、健康も食べる楽しみでさえも奪われてしまいます。

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨き!

歯を守るためにきちんとケアできていますか?もう一度見直してみましょう。

 

1、ブラッシングは1本ずつ丁寧にしよう

2、歯と歯の間の汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを使おう

3、自分に合った歯ブラシを選ぼう(わからない時は歯医者さんで相談を!)

4、歯だけでなく生活習慣にも気をつけよう

 

口の中だけでは終わらない歯周病の影響を知り、毎日のオーラルケアで歯を大切にしましょう!

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