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掲載日:2017年4月4日
今回は、歩くことから目線を変えて生活習慣病についてお話をしたいと思います。
生活習慣病は、その名の通り、生活習慣が原因で起こる病の事をいい、“現代人の病気”ともいわれます。
増加の背景には、現在の便利な生活があります。生活の基本となっている運動・食事・休養の3つの観点から見ていきましょう。
運動
キーワードは“現代人は運動不足”
昔と今、日常生活を送る上で、どのように変わったのでしょうか?
例えば、移動手段は、徒歩・自転車から電車・自動車が主流となり、年々進化している家電製品のおかげで、家事労働も随分軽減されています。
また、インターネットなどを利用した通信販売も一般的になった事から、お店に行かずとも欲しい物が手に入るようになりました。
このように便利な道具が普及する事で、知らずしらず“動かない”選択が出来るようになり、結果的に運動不足の人が増えているのです。
食事
キーワードは“現代人は超グルメ”
その昔、生活習慣病は「ぜいたく病」と呼ばれていました。
稀だと言われていた病気が社会問題となるほど増加した理由は、戦後の日本が欧米諸国の食文化にひどく影響を受けた事と、日本人がグルメになったことが考えられます。
欧米諸国の食文化は、肉や脂肪を多く摂取する傾向にあります。
また、美味しい物はついついたくさん食べてしまうし、その食べ物自体が高カロリー食品なので、総カロリー摂取量は増えてしまいます。
休養
キーワードは“現代人は睡眠不足”
良質な睡眠は、休養だけでなくストレス管理・筋肉肥大・肝臓や筋肉のグリコーゲン蓄積などの重要な役割があります。
しかし、現在、日本人の約20%が睡眠障害(不眠症など)を持つと言われています。
インターネットの普及、24時間営業の店の増加、テレビ番組の深夜放映など、夜であってもなんら変わりなく生活する事ができるようになったことで、夜型化はますます広まっています。
では、生活習慣病を治療する事を考えてみましょう。
生活習慣病を治療する一番の方法は“不健康な生活習慣を改める”ことにつきます。
具体的には、以下の様な事が挙げられます。
① 運動習慣を身に付ける
② 食生活の改善
③ ストレスを減らす
④ 良質の睡眠をとる
⑤ タバコは吸わない
頭では分かっていても実行に移すことは難しいですよね。しかし、本気で生活習慣病を治すならば、まずは少しでも始めてみることが大切です。
最後に、私が今まで診療してきた中で気をつけている事があります。
それは、「各自の自尊心・個性を尊重しながら、主体的に取り組んでもらう」という事です。
主導権は周囲が握るのではなく、あくまで改善する本人だという事を忘れてはいけません。一番の愛、それは相手に興味を持つことなんだと思います。
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