土井龍雄先生の健康講座

掲載日:2017年2月15日

ミトコンドリアを増やして元気になろう

私たちが元気に過ごすためにとても大切な役割をしてくれている“ミトコンドリア”。

理科の授業で一度は耳にしたことも多いかと思います。また、最近ではテレビでも取り上げられることが増え、注目を集めています。

今回は、そんなミトコンドリアについて、詳しく見ていきましょう!

 

ミトコンドリアとは?


 

ミトコンドリアは、私たちの身体を作る60兆個にもなる細胞の一つひとつに存在している小器官で、細胞全体の10~20%を占めています。また、人間だけでなく、他の動植物や菌などほぼ全ての生物の細胞に含まれています。

 

酸素を使い脂質や糖質をエネルギーに変える役割をもっていて、私たちが生きるために必要としているエネルギーの多くはミトコンドリアから作られています。いわば、生命活動を維持するためになくてはならない発電所のようなものなのです。

 

近年の研究では、ミトコンドリアが健康や老化といった問題に深く関係していることが分かってきています。

 

ミトコンドリア機能が低下すると…


 

ミトコンドリアの量は、年齢と共に減少傾向にあります。

また、その質にも良いものと悪いものがあり、加齢や生活習慣の乱れによって質の悪いミトコンドリアが増えてしまいます。

量の減少や質の低下によって、様々な弊害も考えられます。

 

 1、脂肪が消費されにくくなる

消費されない脂肪は、筋肉の中に蓄積されていきます。そうすると、筋肉本来の機能である糖質を蓄えることができなくなり、糖質が血液中に長くとどまることになります。

それが、高血糖や糖尿病などの原因となるのです。

 

2、エネルギーが不足する

エネルギーが不足すると、まずは呼吸や体温調節などの生きるために必要とする部分に優先的に使われます。すると、遺伝子の修復や老化防止の機能といった健康や長寿のためのシステムが停止してしまい、老いやがんなどの病気へとつながります。

 

ミトコンドリアの機能を高めていく事で、ダイエット、アンチエイジング、そして健康な生活を手に入れることができるんですね!

 

 

ミトコンドリアの機能を高めよう!


 

では、ミトコンドリアの量を増やし、質を高めるためには、どうすれば良いのでしょうか。

実は、これも歩くことや運動を行うことが効果的なのです。

中でも、インターバルトレーニングがミトコンドリア機能を高める有力な候補だと言われています。

 

・インターバルトレーニングって何?

強い運動と軽い運動を交互に行う運動方法が、インターバルトレーニングです。

例えば「3~4分間早歩きをして、次に普通のペースで3~4分間歩く」といった感じです。

 

また、普段歩いている途中でも気が向いた時に少し早足で歩いたり、階段を使ったり、坂道を上ったりすることも似たような効果を得ることができます。

車や自転車、エレベーターやエスカレーターなど、大変便利な移動手段が普及している現代だからこそ、あえて歩くことを選び、ミトコンドリア活性による健康な体を手に入れましょう!

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