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掲載日:2017年2月8日
「しっかり噛んで食べましょう!」とは、よく耳にする言葉ですよね。
普段は何気なくご飯を食べている方が多いかと思いますが、健康な体を作るために、バランスのとれた食生活や毎日の運動を習慣づけたりすることと同じくらい「噛む」という行為は大切な作業なのです。
誰しもが毎日必ず行う「噛む」事について、改めて見直してみましょう!
1度の食事で何回噛みますか?
1度の食事で噛む回数は、弥生時代では約4,000回、江戸時代~戦前にかけては、約2,000回だったと言われています。
それでは、現代を生きる私たちが食事中に噛んでいる回数は何回だと思いますか?
戦前と同じ2000回くらい…?それとも半分の1,000回…?
正解は、約600回!
昔と比べて、大きく食生活が変化したとはいえ、噛む回数がとても少なくなってしまっています。
噛むことで得られる「ひみこの歯がいーぜ」とは?
学校食事研究会というところが、噛むことによってもたらされる様々なメリットの頭文字をとって、“ひみこの歯がいーぜ”という標語にしています。
ひ:肥満の予防
噛むことで満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防いでくれるので、肥満予防につながります。
み:味覚の発達
噛んで食べ物の固さ、形、味を知る事ができ、味覚が発達していきます。
こ:言葉の発音がはっきりする
口周りの筋肉が発達するので、口を大きく開けて話す事ができ、きれいな発音ができるようになります。また、表情も豊かになります。
の:脳の発達
噛む行為は、脳細胞の働きを活発にしてくれます。その結果、子どもの知育や大人の認知症予防にも役立ってくれます。
は:歯の病気を予防する
よく噛むことで、唾液の分泌を促すことができます。
唾液は、食べ物の食べかすや細菌を洗い流して口の中をきれいにしてくれます。唾液がしっかりと出て働いてくれることで、虫歯や歯周病などの歯の病気を防いでくれます。
が:がんの予防
唾液に含まれる酵素のひとつペルオキシダーゼには、食物が生み出す発がん性物質(活性酸素)を酵素分解し、発がん作用を消してくれるので、がんの予防につながると言われています。
い:胃腸を元気にする
噛むことで分泌される消化酵素が食べ物の消化を助け、胃の負担を軽減してくれます。
ぜ:全力投球
「ここぞっ!」という時に、噛みしめる力があると、全身に力がみなぎります。
噛むことは良いことづくしですね。
1口30回以上噛むことが良いと言われていますので、さっそく今日からその回数を目安に、噛む力を養っていきましょう!
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