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掲載日:2017年1月25日
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、みなさまも一度は耳にしたことがあるかと思います。
サバやアジ、イワシなどの青魚に多く含まれているDHAやEPAの健康効果は、世界中でも大きな関心を集めています。
厚生労働省では1日1g以上の摂取を勧めているほか、世界保健機関(WHO)や欧州食品安全機関(EFSA)なども摂取する事を推奨しています。
今回は、そんなDHAとEPAについてご紹介します!
DHA・EPAは体に必要な栄養素
「魚を食べると健康になる」や「魚を食べると頭がよくなる」と言うのは、昔から言われ続けていますよね。
その根拠ともいえるのが、魚のサラサラ成分として知られ、特に青魚に多く含まれるDHA・EPAの健康効果です。
1960年代にデンマークの研究者であるダイアベルグ博士が魚やアザラシを主食とするイヌイットの方たちが他の地域の人々と比べて動脈硬化や脳こうそくなどの疾患に罹る率が低いと注目したことがきっかけとなり、さまざまな研究が続けられてきました。
その過程で、DHAやEPAには、「中性脂肪を減らす」「アレルギー症状の緩和」「血栓ができるのを防ぐ」など、たくさんの効果が報告されているそうです。
私たちの生命を維持するために必要な「必須脂肪酸」に分類されますが、体内では合成されにくいため、日々の食事から摂取する必要があります。
同じような効果を持つため同一のものとされがちなDHAとEPAですが、実はその効果には大きな違いもあります。
何が違う?DHAとEPA
・DHA
DHAの特徴は、私たちの脳や網膜といった神経系に含まれている栄養素であり、多くの成分ができないと言われている脳への入り口(血管脳関門)を通過する事ができるということにあります。
摂取したDHAは真っ先に脳へと送られ、「頭がよくなる」「記憶力が上がる」「視力が回復する」といった効果が期待できるそうです。
脳細胞の発育に重要な役割を持つDHAは、乳幼児など成長期のお子さんには特に摂取してほしい栄養素ですね!
・EPA
EPAは1960年代に発見されて以降、世界各国で研究が続けられてきました。
EPAは、血液をサラサラにして健康な状態を保つ働きがDHAよりも大変優れていると言われており、血小板凝集抑制効果という血栓を作らせないようにする作用が働くことで、動脈硬化や脳こうそく、心筋梗塞などの予防にもつながります。
脳によいDHAと血液によいEPA、働きが異なる2つを同時に摂る事で相乗効果も期待できます。
最近では抗炎症作用や認知症、さらにはがんの増殖抑制など、あらゆる面から期待を寄せられており、専門家による研究も進んでいるそうです。
食生活の欧米化によりお魚を食べる機会が減ってきているといわれていますが、ここで改めて食生活の見直しをしてみるのも良いかもしれませんね!
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