健康・美容

掲載日:2016年10月27日

内服剤の正しい飲み方

皆さま、内服剤の正しい飲み方をご存知ですか?

内服剤は、体内の目的の場所で効果を発揮し、思わぬ副作用を起こさないように服用時間や薬の形状、服用量が工夫されています。

その中でも服用時間については間違えて認識してしまっている方も多いので、今回は薬を飲む時間について詳しくご説明いたします♪

 

✔食前

食前とは、胃が空っぽの状態です。食前での指定がある場合は、食事30分くらい前に服用しましょう。次のような薬は食前に服用することで、最も高い効果を発揮します。

  • ・胃粘膜に接して、直接効果を出す薬
  • ・胃の働きを促し、食欲を増す薬
  • ・食べ物と一緒でない方が、効果が高い薬

 

✔食後

食後とは、食事で胃が膨らんでいる状態です。食後30分くらいまでに服用しましょう。胃への負担が大きい薬などは、食べた物が胃粘膜への刺激を和らげてくれるので、食後の服用が適しています。また、次のような薬は、食後の服用が良いとされています。

  • ・胃の消化を助け、胃もたれ等を防ぐ薬
  • ・食べ物と一緒の方が、効果が高い薬
  • ・胃へ負担をかける薬

 

✔食間

食後2~3時間後に服用しましょう。食間とは、食事の最中ではなく、食事と食事の間のことです。食前の薬と同じく、食べ物と一緒でない方が吸収や効果が良い薬は食間での服用指定がされます。

 

✔寝る前

就寝30分くらい前に服用しましょう。次のような薬は、寝る前に服用する事で高い効果を発揮するします。

  • ・寝ている間に効果を現す薬
  • ・睡眠薬
  • ・便秘薬

 

✔頓服(頓用薬)

必要に応じて服用してください。頓服薬は、1回飲むだけで効果が出るので、頭痛や下痢などの症状が出た時に服用しましょう。ただし、毎日続けて服用する「連用」とは異なりますので、症状が続く場合は専門医に相談するようにしましょう。

 

薬を飲み忘れてしまったら?


 

飲み薬は、血液中の濃度が一定以上になることで効果を発揮します。その為、薬の飲む量を勝手に増やしてしまうと、血中濃度が必要以上に高くなってしまい、副作用を引き起こす恐れがあります。反対に、服用量や回数を減らすと、血中濃度が低くなり効果が現れません。薬の効果を得るためには、決められた用法・用量を守ることが大切です。

しかし、薬の服用を忘れてしまう事もあります。その場合は、決められた服用時間からそれほど経過していない場合は、気付いたときに服用しましょう。ただし、次の服用時間が近くなってから気付いたからといって、2倍量を服用する事は避けるようにしてください。

 

薬の服用時間は、効能効果にも大きく影響を与えます。処方された薬の服用について、分からない事などがあれば積極的に薬剤師に相談するようにしましょう♪

ご注文はこちらから
資料請求はこちら お試しパックはこちら