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掲載日:2016年8月5日
刺激物や加工食品が中心の食事、日常生活でのストレス、喫煙、過度の飲酒など、人間は気が付かない間に多くのストレスを抱えています。こういったストレスが胃液を過剰に分泌させることが分かっています。
このようなストレス社会で増えてきているのが、胃痛です。多くの人が胃痛を感じた場合、市販の胃薬を飲んで我慢してしまいます。しかし、症状が続いている場合は、胃潰瘍も考えられるので、一度専門医に相談することが大切です。
前述したように、胃潰瘍の原因はストレスによる胃酸過多が挙げられます。その他、ピロリ菌や非ステロイド性抗炎症薬によって胃の粘膜が傷つけられ、粘膜による防御機能を失った部分が胃液に攻撃される事で組織の一部が無くなってしまいます。
これにより、胃の部分に不快感や痛みを感じたり、さらに進行すると吐血や下血の症状が出てきます。穿孔(胃に穴が開くこと)してしまうと、腹膜炎を合併する危険性もあります。
また、胃潰瘍に起こる吐き気や胸やけの症状は、胃がんの場合にも起こる症状です。気になった時に調べることで、胃がんの早期発見にも繋がるかもしれません。
胃潰瘍では「薬物療法」が主に行われます。出血がある場合は、薬物療法の前に内視鏡的止血治療で、止血します。
ピロリ菌が原因で起こる胃潰瘍は、ピロリ菌を除菌することができれば、再発のリスクも高くはありません。ピロリ菌以外が原因の場合は、胃の防御機能を強める薬や胃酸の分泌を抑える薬で治療を行います。薬物療法を続けている間は、症状が軽くなったとしても医師の指示があるまでは薬を飲み続けなければいけません。
胃への負担を抑えることで、胃潰瘍の予防や再発を防ぐことができます。胃潰瘍予防で気を付けることは、健康な生活を維持するためにも大切なことなので、家族みんなで取り組んでいきましょう。
1:胃に負担をかけない食生活を心がける
規則正しく食事を摂り、暴飲暴食は避けるようにしましょう。脂肪分やたんぱく質の多い食事は胸やけの原因となるので、一度に摂りすぎないように注意が必要です。極端に辛い食事も、胃酸の分泌を刺激するのでやめましょう。
2:ストレスを溜めない
胃潰瘍だけでなく、さまざまな病気の原因となっているのがストレスです。適度な運動を取り入れると共に、ストレス解消法を身に付けましょう。
3:禁煙
喫煙は、体にとっては大きなストレスとなっています。禁煙できる自信がない人は、医師や禁煙外来を受診することもお勧めです。
現在では、ピロリ菌が胃がんの危険因子となることが明らかとなっているため、胃潰瘍になる前に除菌している人も増えています。その影響か、胃潰瘍の罹患者数は1980年代と比べ減少傾向にはあります。しかし、今もなお年間で数十万人という多くの人が胃潰瘍に罹患しています。その大きな原因が「ストレス」です。
健康的に日々を過ごすためにも、ご自身に合ったストレス対策を今から探してみてはいかがでしょうか?
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