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掲載日:2019年1月18日
頭頚部がんは、呼吸や発生、咀嚼、嚥下など日常動作に影響することから、QOL(生活の質)への影響が大きいと言われているがんの1つになります。
先日、大阪医科大学附属病院で行われた市民公開セミナーでお伺いした頭頚部がんの基礎知識と、フコイダンの摂取方法についてご紹介いたします。
頭頚部がんとは頭から鎖骨までに発生するがんの総称(脳や目は除く)で、耳鼻咽喉科や口腔外科などで治療するものを指します。
がんが発生した部位によって、口腔がんや上顎洞がん、咽頭がん、喉頭がん、唾液腺がん、甲状腺がんなどに分けられ、首のリンパに転移が出ているのに原発がどこかわからない「原発不明がん」も1%ほど存在します。
頭頚部がんの治療には手術・放射線・抗がん剤治療が行われます。
今回のセミナーでは、特に放射線治療にスポットが当てられていました。
【放射線治療】
頭頚部がんにおける放射線治療では、次の4つの役割があります。
①根治照射→がんの根治を目指す。
②術前照射→がんを小さくして、切除しやすくする。
③術後照射→取り残しの可能性がある場合や、再発転移を防ぐ。
④緩和照射→転移による症状の緩和を目指す。
従来の放射線治療では、周りの正常細胞にも放射線があたることで、口の渇きや口内炎などの副作用が起きてしまっていました。
このような副作用を軽減するため、新しい治療法が次々と生まれています。
【IMRTとBNCT】
IMRT(強度変調放射線治療)とは、放射線の強さに強弱をつけながら、色んな方向から放射線をあてる技術のことです。
この方法では、腫瘍の形が複雑だったり正常細胞が近くにあっても、がん細胞に強い放射線をあてられます。
そして、正常細胞への照射量が減ることで、副作用の軽減にも繋がっているそうです。
また、ホウ素と中性子の核反応を利用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の治験も進められています。
この治療法が保険適用になり本格的に実施されれば、従来の放射線治療よりも、ピンポイントでがん細胞を攻撃できるようになるそうです。
他にも、がんの部位や進行度によって治療法が選択されるのですが、甲状腺がんや唾液腺がんなどは主に手術が選択肢となります。
また、リンパや多臓器への転移が確認された場合は、抗がん剤治療が選択されることもあります。
セミナーでは、新技術などの新しい治療法はもちろん、頭頚部がんにならないことも重要だと強調されていました。
頭頚部がんにならないためには、日頃から口腔などのケアを行うことが大切です。
【頭頚部がんを防ぐポイント】
①喫煙による刺激を避ける。
②適正な飲酒(1日純アルコール20gほど)や、週2日の休肝日を心がける。
※1日の適正量→ビールだとロング缶1本、日本酒だと1合くらい
③歯や舌などを磨き、口腔内を衛生的に保つ。
④バランスの取れた食事をとる。
これらのポイントと併せて、定期的にご自身の口の中を鏡で観察し、変わったところがないかチェックすることも大切だそうです。
フコイダン選びの際には、ご本人様の飲み込みが大切なポイントになります。
液体の飲み込みが難しい方はゼリー、固形物の飲み込みが難しい方は液体が目安となりますが、お悩みはお一人お一人異なりますので、よろしければフコイダン専任スタッフまでお気軽にお問い合わせくださいませ!
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