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掲載日:2018年1月18日
医療や科学の分野で、“統合”というキーワードが中心となってきています。
統合とは、2つ以上のものを併せて1つにまとめることを言います。
がん関連遺伝子を研究する科学の分野では、少し前までは一つの発がん遺伝子をつき詰めて研究することが主流でした。しかし、「もっと全体像を視野に入れ、研究を続けるべきではないか。」という考えから、最近ではさまざまな専門家が共同で研究を行ったり、意見交換をし、高い視野を持って研究が行われることが主流となってきました。
医療においては、がん治療で“統合”という考え方が進んできています。患者さんにとっては、副作用がなく、がん細胞だけを的確に攻撃し、免疫力を維持する治療こそが理想的な治療となります。しかし、西洋医学の研究が進化し続けている現在でも、その全てを満たす治療方法は確立されていません。
そこで注目されるのが、統合医療です。西洋医学だけでなく、東洋医学など多様な代替医療を用い、それぞれのメリット・デメリットを考え、組み合わせて治療を実践します。西洋医学は、がん細胞を攻撃する力が高いというメリットがある反面、免疫力の低下や副作用といったデメリットがあります。東洋医学では、体に負担が少ないというメリットがある反面、がん細胞を攻撃する力は西洋医学の治療と比べ、大きく劣ります。
西洋医学と東洋医学を併せることで、それぞれのデメリットを補い、メリットを最大限引きだせるというのが、“統合医療”の考え方です。
アメリカでは、国立の補完代替医療センターが設立されており、代替医療についての科学的・医学的な検証が行われております。また、大病院では代替医療センターが併設され、「標準治療のみ」を希望するのか、「代替医療と標準治療との併用」を希望するかを選ぶことができるようになっているそうです。
日本では科学的に実証されていないものが多いという理由から、西洋医学の治療方法以外については医師から反対されることがほとんどです。
日本においても統合医療を取り入れる体制が整えば、治療実績が増え、科学的・医学的に実証される可能性も高まります。将来的に統合医療ががん治療の主流になっていくのではないかと、低分子化フコイダンの研究を続けている白畑名誉教授も考えられています。
低分子化フコイダンは、九州大学の研究者と医療現場で臨床されている医師が連携し、共同研究という形で研究が進められております。研究の中で出た成果と臨床の中で出た成果を統合し、今後の基礎研究に反映することで、これまで以上の成果が期待できます。
また、医療現場で求められている声を研究者が知ることで、課題も明確になります。
これまでの基礎研究・臨床研究の成果は、論文誌や学会等で発表され続けてきました。その成果を踏まえ、九州大学の白畑名誉教授・照屋助教は西洋医学と低分子化フコイダンの併用を中心に、基礎研究を継続しています。
低分子化フコイダンは、研究者と医師が共同研究しているからこそ安心して取り入れられます。統合医療の考えが日本でも進み、低分子化フコイダンがもっと多くの方の健康づくりに役立てられる日を目指し、これからも努めてまいります。
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