健康・美容

掲載日:2018年1月12日

“ヘルプマーク”で優しい社会へ

私たちの暮らしの中には、助け合いのためのマークが多く存在します。

知名度が高いマタニティマークは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。このようなマークの中でも、近年、普及活動が活発に行われているマークがあります。

 

それが“ヘルプマーク”です。

 

ヘルプマークとは?


 

交通機関や街中において、「妊娠初期の方」・「人工関節を付けている方」・「治療の影響で体調が安定しない方」など、外見では分からない問題を抱え、助けや配慮を必要としている方がいらっしゃいます。

そんな方のために、ヘルプマークは配付されております。

 

対象者と対象地域


 

ヘルプマークは、内部障害や難病を患っている方、義足や人工関節を使用している方など、援助や配慮を必要とされている方が配付の対象となります。

現在のところ、身体機能等に基準を設けてはおらず、提出しなければならない書類などもないようです。また、マタニティマーク同様、ご家族等が代理でお申し出された場合も配付してもらえます。

 

★対象地域★

東京都から活動は始まり、今では京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・滋賀県・神奈川県・岐阜県・大阪府・栃木県・広島県においても、ヘルプマークの取組みが広がってきました。

対象の都道府県にお住まいで配布を希望される方は、各市町村へお問い合わせ下さい。

※ヘルプマークの取組みは、全国に広がってきております。上記地域以外の方も、対象地域が拡大している可能性があるので、一度、問い合わせてみてください♪

 

ヘルプマーク活用例


 

・公共交通機関で優先座席を利用する事情がある時

…外見から分からない障害や病気の影響で、疲れやすかったり、立っていられない時があります。誤解から、辛い思いをしてしまう時もあります。このような場合、ヘルプマークを身に付けている事で、何らかの事情があると視覚的に伝えられます。

 

・災害時

…パニックになってしまう方や危険を察知が苦手な方は、災害時に自分自身の力だけで安全に避難する事は困難です。ヘルプマークは、災害時に安全を確保しながら避難するための備えにもなります。

 

・緊急時

…発作で倒れてしまう可能性がある場合は、対応を間違えてしまうと生命の危険もあります。ヘルプマークに、かかりつけの病院等の連絡先や対処方法を記入しておく事で、緊急時にも適切な処置を受けられる可能性が高まります。

 

 

闘病中も前向きに過ごすために


 

闘病中は貧血や痛みといった問題から、日常生活においても多くの不安が付いて回ります。不安な状態が続く事で、体調が良い場合も自宅にふさぎ込みがちになってしまいます。

 

以前、「抗がん剤の副作用で手が痺れ、財布の小銭が上手に取り出せず、レジの方や後ろに並んでいる方から変な目で見られてしまって…。」と悩まれていた方もいらっしゃいました。

ヘルプマークの認知度が高まる事で、このような悩みが減るかもしれません。

協力し合いながら、安心して外出できる社会づくりをしていきたいですね。

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