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掲載日:2017年8月30日
梅雨~夏にかけては、気温が上がり湿度も高くなる事から食中毒のイメージが強いですが、実は9月~10月に罹る人がもっとも多くなると言われています。
その原因や食中毒にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、“秋の食中毒”についてご紹介いたします。
まずは原因を考えてみましょう!
① 免疫力の低下
秋口には気温の変化が大きくなりますが、その温度差にうまく適応できず体調を崩してしまいがちになります。
さらに秋になっても暑い日が続くことで夏バテを引きずり、体力が落ちてしまう事も食中毒に罹りやすい原因に挙げられます。
② 野外での食事
行楽シーズンを迎える秋には、バーベキューやピクニック、運動会といった野外で食事をする機会も多くなります。
特にバーベキューなど野外で調理を行う際には、衛生環境が悪かったり、加熱が足りなかったりすることで、発症リスクが高まります。
これらの場合、多くは「カンピロバクター菌」「腸管出血性大腸菌(O-157など)」「ウェルシュ菌」「サルモネラ菌」「黄色ブドウ球菌」などの細菌が原因となります。細菌性の場合は“秋にだけ多い”と言うわけではありませんが、季節特有の原因もあるようです。
③ 自然毒によるもの
旬を迎えるキノコはとても美味しく、キノコ狩りにお出かけになる方も多いかと思います。
しかし、中には食中毒の原因ともなる自然毒をもつものもあります。例えば、ツキヨタケ・クサウラベニタケ・テングタケなどです。
安全性がはっきりとしているもの以外は、口にしないように気をつけたいですね。
症状が出るとどんな感じ?
症状としては、寒気や嘔吐、発熱、腹痛や下痢などが中心となります。
菌により原因や潜伏期間が異なります。
●カンピロバクター菌
特に鶏肉に多いと考えられています。潜伏期間はだいたい2~7日ほどです。
●腸管出血性大腸菌
加熱不足や生の食肉が原因となり、2~9日の潜伏期間を経て発症します。
●ウェルシュ菌
カレーやシチューなどの煮込み料理が原因となるケースが多く、潜伏期間は6~18時間ほどです。
●サルモネラ菌
食肉や生卵が原因となり、5時間~3日ほどの間に発症します。
●黄色ブドウ球菌
おにぎりやお弁当など素手で扱う食品に、菌が付着します。潜伏期間は平均3時間ですが、早い人だと約30分で症状が出る方も!
特に免疫機能や消化機能が十分でないお子様や高齢者の方は、重症化しやすいことがあるので要注意です。
3原則で食中毒を防ぐ!
1、 つけない(洗浄・消毒)
2、 増やさない(低温保存)
3、 やっつける(加熱処理)
食中毒を防ぐには、なによりもこの3原則が大切です。
涼しさを感じるようになってきたからと言って油断は禁物です。
夏と同様に細心の注意を払いながら、楽しい行楽シーズンを迎えましょう!
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