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掲載日:2017年3月1日
「子供の運動会で久しぶりに走ったら、ケガをしてしまった…」こんな話をよく耳にします。若い頃に熱心に運動に取り組んでいた方ほど、このようなケースを経験する場合があるように見受けられます。
今回は、改めて中高年の運動について考えたいと思います。
中高年の特徴とは?
① 身体能力は低下する
身体能力及び運動能力というものは、一般的に加齢に伴って低下するものです。
昔と比べて、中高年の健康への関心が高まってきてはいますが、何もしなければやはり低下するのを防げません。
体力の維持は、長寿社会となった昨今では必須の課題であり、そのためには「どのようなことを」「どれくらい」する必要があるかを把握しておくことが大切です。
② 身体能力を維持するために出来ること
運動能力については、運動習慣を身に付けることで低下することを防げます。
それが、たった週1回の運動習慣であっても、体力維持には役立つとされています。
また、好きな運動サークルに所属したりスポーツジムに通うなど、一緒に運動する仲間がいる環境は、体力の維持だけでなく精神的な安定や運動の継続性といった点からも大切な要素だと思います
ただ、運動時間や運動の強度は、全ての人が一緒と言うわけではありません。
元々の体力や疾患の有無などによっても変わりますので、注意が必要です。
中高年の運動は危険?
特に中高年の男性に運動リスクが高いと言われ、その理由としては以下の様なものが挙げられます。
【理由1】
過去のスポーツ体験がイメージとして残っているが、身体は衰えている。それゆえ、イメージと実際に動く体にずれが生じ、無理して動かすことで身体を痛めてしまう。
【理由2】
運動から20年以上の月日が経過していた場合、動脈硬化などの危険因子(喫煙・肥満・高血圧など)が活発化し、軽い運動であっても、急に始めると動脈硬化を起こしてしまう。
若い頃に運動経験があった方ほど運動が出来るイメージが残っており、ケガや病気を引き起こすケースが多いです。
運動の注意点について
では、運動時に実際にご本人に注意していただきたいことをまとめてみましょう。
始める前の自己チェック
・睡眠や休養は十分に取りましたか?
・体の痛みや具合がわるいところはありませんか?
・やる気、元気はありますか?(気持ちの確認)
運動を始めてはいけない時
・急病の時(熱がある、めまいがするなど)
・血圧が高い時
・体の痛みを感じる時
・運動が出来ないと感じる自然環境の時(雨降っている、暑すぎるなど)
運動後のクールダウン
・筋肉の痛い部分を確認する
・ストレッチを行い、関節の可動域や痛みを確認する
・血圧や心拍数を測定する
中高年であっても運動は決して怖いものではなく、運動の方法を正しく知る事で、健康寿命を延ばすことができます。
これまでしてこなかったという方も、週1回から運動習慣を取り入れてみてください。
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