土井龍雄先生の健康講座

掲載日:2016年12月7日

心も「歩くこと」で元気になる!

これまで、「歩行寿命」を延ばして、いつまでも元気に歩く方法をご紹介してきました。歩くことは、体の元気を保つためだけではなく、心の元気を保つことにも役立ちます。

今回は、近年、大きく取り上げられるようになった「メンタルヘルス」に注目していきたいと思います。

 

待ったなし!のメンタルヘルス対策


 

メンタルヘルス、すなわち心の健康は、精神的ストレスが主な原因として、昨今では大きな社会問題となっています。

 

厚生労働省において、4大疾病と言われていたがん・脳卒中急性心筋梗塞・糖尿病に精神疾患を加えて、「5大疾病」とすることが発表された時には、メディアでも取り上げられたので、皆さまの記憶にもあるかもしれません。

 

また、労働者健康状況調査(平成24年)では、一般市民の約60%が仕事に関して強い不安や悩み、ストレスを抱えていることがわかりました。

心の不安は早めにキャッチして早期に予防対策を講じることが大切です。

 

心と体はつながっている!


 

嬉しいことや楽しいことがあった時は体調がよくなったり、嫌だとかしんどいなという時には体調が悪くなったり…こんな風に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

では、どのようにして「心」と「からだ」はつながっているのでしょうか?

 

パターン1:下垂体—副腎皮質系

環境の変化などストレスの要因となる事柄があった時、脳の視床下部から警報が出され、下垂体から副腎皮質へと順に刺激されます。

副腎皮質が刺激されることで、コルチゾールという別名「ストレスホルモン」が分泌され、抑うつなどの症状となって現れることがあります。

 

パターン2:交感神経—副腎髄質系

パターン1同様に視床下部から出された警報が交感神経から副腎髄質に伝達する経路です。

副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、やる気を高める良いホルモンである反面、不安や恐怖、緊張などとも深く関係し、動悸や不眠などの症状が現れることがあります。

 

 

「セロトニン」を増やすことが心の健康への第一歩!


 

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の平穏を保つためにとても重要なホルモンです。

歩くことは、セロトニン神経が活性化するといわれており、手軽に始められる対策の1つとして挙げられます。

 

☆心の不調を和らげる歩き方☆

・リフレッシュウォーキング

ややきつめの強度で10~30分のウォーキングです。

ポイントは気分転換になる程度に行うことで、抑うつ症状を軽減したい方(くよくよ型)にお勧めです。

 

・リラックスウォーキング

ごく軽い強度で30分以上のウォーキングです。

ポイントは脳を休めることにあり、不安を軽減したい方(イライラ型)にお勧めです。

 

 

ストレス社会と称される現代では、自分自身の変化を敏感に察知し、バランスのとれた状態を保てる努力もしていきたいですね。

歩くことはどなたでも今日から始めることができます。

心とからだの健康のために、是非取り入れてみてください。

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