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掲載日:2016年10月7日
治療を始めるにあたり、大切なのは体の調子を整えておくことです。体の調子を整えるための一番の近道は「食事」です。
特に化学療法を受けられる場合は、栄養管理について早目に対策しておく必要があります。治療前に食事によって免疫力を高め、栄養状態を良くしておくと、治療中の副作用によるダメージを軽減し、回復を早めることにも繋がります。
治療前の食事ポイントその1 ~リラックスして食事を楽しむ~
癌という病気になると、多くの人が気にするのが「食べてはいけないもの」です。食事は毎日のことなので、心配になるのは当然だと思います。食事療法についての情報がインターネットや書籍などでも広まり、過度な食事制限をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
バランスの取れた食事をするための食事療法は必要ですが、その影響でストレスが溜まったり痩せてしまっては意味がありません。
一説では、食事と癌の罹患との関係は「長期間の偏った食習慣が影響する確率が高い」とも言われています。癌だからといって、特に食べてはいけない食品はありません。心配せず、笑顔いっぱいで楽しく食事を行いましょう。
※薬との相互作用や主治医の指示により、制限されている食品は控えてください。
治療前の食事ポイントその2 ~栄養状態を整える~
化学療法を行うにあたり、心配なのが副作用ではないでしょうか。使用する抗がん剤によって、どのような副作用の種類や程度は異なります。
治療中に出現する副作用には、食欲不振や味覚障害、口内炎などが挙げられます。これらの症状が出ると食事量が減り、栄養バランスも崩れてしまいます。その結果、体力や免疫力の低下に繋がり、今後の治療にも影響を与えかねません。
食事で副作用をコントロールすることはできませんが、治療前から栄養状態を整えておくことで、副作用による体へのダメージを軽減し、回復速度を助けることができます。
栄養状態を整えるということは、体に良いといわれる食品をたくさん食べることではありません。必要な量の食事をバランスよく食べることが大切なのです。
治療前の食事ポイントその3 ~治療前に体重が増減した場合~
現在では、化学療法を行う前に手術を受けるケースも少なくありません。手術後に食欲不振などで食事量が減り、体重が減ってしまった場合は、1日の食事回数を5~6回に増やし、エネルギーの高い食品や料理をとり入れるようにしてみてください。その時は、栄養剤や栄養補助食品を利用するのも良いでしょう。
それでも、食事量が思うように増やせなかったり、食事が摂りづらい場合は、早めに担当医師や管理栄養士に相談してください。
反対に、体重が増えて肥満気味になった場合は、無理な減量は必要ありませんが体重が増えないように注意が必要です。腹八分目を心がけ、油を多く使用した料理は控えるようにしましょう。また、野菜、海藻、きのこ類の料理を多め食べることがお勧めです。
化学療法を受ける前から、不安で頭がいっぱいになり食事量が減ってしまうという人も少なくありません。しかし、身体の状況を整えておくことで良い状態で治療を受けることができます。「意外と副作用が出ないかもしれない!」「治すために頑張ろう!」と前向きな気持ちを持つことも大切なのではないでしょうか?(^^)
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