フコイダン

掲載日:2016年10月13日

健康成分「フコイダン」の働き-抗ピロリ菌作用編-

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)とは、胃の粘膜に生息している細菌です。胃の中は酸性が非常に強いため、生物が生きられる環境ではありません。しかし、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素で胃酸を中和し、胃の中でも生存できる環境を自身でつくり上げているのです。

胃に生息しているピロリ菌は、胃上皮細胞を死滅させるVacAという毒素を分泌したり、細胞の異常を起こすCagAタンパク質を注入するなど、長期にわたって胃粘膜を傷つけていきます。その結果、慢性胃炎や胃潰瘍、そして胃がんなどの病気を引き起こす原因ともなります。特に、ピロリ菌保持者は、ピロリ菌を持っていない人に比べて3倍も胃がんに罹りやすいことも発表されています。

 

フコイダンの抗ピロリ菌作用について


ヌルヌル成分フコイダンは、胃の粘膜を保護する作用があることでも知られています。それと同時に、フコイダンが粘膜を刺激しながら炎症を起こしている部分を修復してくれると言われています。また、胃の中に入ったフコイダンはピロリ菌を吸着して小腸から大腸へと押し流す作用があると考えられています。

フコイダンは、胃の環境を整えるにも良い成分なんですね。

 

ピロリ菌に感染していた時の対処方法


 

ピロリ菌に感染していることが分かった場合は、薬で退治することができます。これを、除菌療法と言います。ピロリ菌を除菌することで、関連する病気の予防や改善もできる場合があり、ピロリ菌感染者全員に除菌療法の実施が強く勧められております。保険適応となっているので、ピロリ菌に感染している人は、一度お医者様に相談してみてください。

 

■ピロリ菌除菌療法を受ける場合の注意点■

・確実にピロリ菌を除去するためにも、薬の服用は指示を守りましょう。また、自己判断で服用を中止してしまうと、薬への耐性を持ったピロリ菌があらわれることもあります。

・これまでに薬を服用してアレルギー症状が出たことがある場合は、事前に主治医に相談しておきましょう。

 

■ピロリ菌除菌療法の主な副作用■

軟便下痢

・苦みや金属のような味を感じるなどの味覚障害

・ASTやALTといった血液検査における肝機能数値の変動

・発疹やかゆみとなどのアレルギー反応

 

ピロリ菌に感染している場合の一番の対処方法は、フコイダンの摂取ではなく除菌療法を受けることです。しかし、フコイダンを飲用することで長期間ピロリ菌に侵されてきた胃の働きを助けることができるかもしれませんね。

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