健康・美容

掲載日:2016年9月8日

脂質代謝とは?脂質代謝異常を未然に防ぐ!

近年、食生活の偏りや運動不足などの生活習慣が乱れることによって、多くの人に見られている体の異常があります。それは、“脂質代謝”です。脂質とは中性脂肪やコレステロールのことで、これらは健康診断の血液検査で中性脂肪やLDLコレステロール、HDLコレステロールといった項目として必ず調べられています。実際に、脂質の検査数値が高かったり再検査になったという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

食欲の秋が到来しようとしていますが、食べ過ぎてしまっては肥満になり、身体へ負担がかかってしまいます。食欲の秋という甘い言葉に騙されないためにも、脂質代謝についての知識を付け、余分なカロリー摂取を控える生活を心がけましょう。

 

脂質代謝とは?


 

脂質代謝とは、血液中を流れているコレステロールや中性脂肪といった脂質の量が増加せず、正常に血液が循環していることを言います。

一般的な健康診断では、脂質代謝が正常にできているかを調べる為、HDLコレステロール(善玉コレステロール)やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)、中性脂肪のバランスを血液検査で調べます。

それぞれのコレステロールや中性脂肪の基準値は以下の通りです。

 

検査項目:基準値(単位)

HDLコレステロール:43~98mg/dl

LDLコレステロール:70~139mg/dl

中性脂肪:50~130mg/dl

 

 

中性脂肪やコレステロールの値を確認!


 

◆LDLコレステロール

LDLコレステロールは、悪玉コレステロールとも言われています。各組織にコレステロールを運搬して、全身にエネルギーを供給する働きがあります。しかし、基準値よりも高くなると血管にこびりつき、動脈硬化の原因となってしまいます。

◆HDLコレステロール

HDLコレステロールは、善玉コレステロールとも言われています。HDLコレステロールは、体内の余分なコレステロールを取り除く働きを担っています。これが基準値より低くなると、コレステロールを排除できずにLDLコレステロールが基準値を上回った時と同様、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因となってしまいます。

◆中性脂肪

中性脂肪は、万が一の時のエネルギー源として体内に備えられています。中性脂肪が増えることで内蔵に脂肪が蓄積していきます。しかし、中性脂肪の値が低すぎることも良くありません。前述のように、エネルギー源となる中性脂肪が不足することにより、疲れやすくなったり免疫力の低下にも繋がってしまいます。

これら中性脂肪やコレステロールは、どれかが正常値であれば良いというわけではありません。全てが基準値内にあることで、脂質代謝は正常に行われるのです。

 

脂質代謝異常の原因とは?


 

HDLコレステロールが低い、LDLコレステロールや中性脂肪の値が高いなどの脂質代謝異常の原因の多くは生活習慣の乱れだと考えられています。しかし、加齢や遺伝も関係することもあるそうです。また、肝臓や腎臓に異常がある場合や、糖尿病でも脂質代謝異常が起こる場合もあります。

 

脂質代謝の改善方法!


 

◆食事編

肉や乳製品といった動物性の脂肪には、飽和脂肪酸が豊富に含まれています。飽和脂肪酸は、コレステロールを上昇させるため、過度の摂取には気を付けましょう。そのほか、脂質代謝に重要な成分であるビタミンや食物繊維、大豆製品も良いとされています。

 

◆運動編

食後1~2時間後を目安に、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行うことがお勧めです。しかし、短期間でやめてしまっては意味がありません。短い時間で無理なく始め、少しずつ時間を長くしていき身体を慣れさせることで運動を楽しめます。また、適度な運動は脂質代謝を改善するだけでなく、動脈硬化の予防にもなります。

 

 

脂質代謝についてのまとめ


 

脂質代謝を正常に保つために一番大切なことは“食事”です。

数値が高い場合も、反対に低い場合であっても過度な食事制限をするのではなく、三食きちんと摂るようにしましょう。その中で、脂質の数値が高い場合は、脂質代謝を促す食事を意識して摂取すると良いでしょう。

急激な改善は、身体への負担も大きくなります。ご自身のペースで普段の食生活を見直しつつ、楽しい食欲の秋を過ごしていきましょう!

 

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