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掲載日:2016年9月1日
歩行寿命を延ばす“セーフティーウォーキング”では、以下のことをねらいとしています。
・体への負担をできる限り小さく
・長時間歩き続けても疲れない
・故障を起こさない歩き方の習得
セーフティーウォーキングで重要となるポイントは全部で10個あります。
同時に複数を習得する事は難しいので、今回よりいくつかに分けて少しずつ紹介したいと思います。
ポイント① 無理のない歩幅で歩く
「健康づくりのために、歩幅はできるだけ大きくして歩く」と、耳にすることがあります。
しかし、無理して大きすぎる歩幅で歩くと、どのような状態になるでしょうか?
上半身が遅れ着地する足に負荷がかかり、地面から大きな衝撃が加わってしまいます。
そうすると、ひざや腰などの故障の原因にもなりかねません。
また加齢とともに歩幅が小さくなることもあります。これは筋力や腱の弾力性が低下するためであって、ある意味では仕方のない事なのです。
このような状態であれば、歩幅を大きくすることはさらに危険が増してしまいます。
セーフティーウォーキングでは、まず、着地する足の衝撃を小さく抑え、無理のない歩幅で歩く事をおすすめしています。
歩行のスピードを速くしたいというときは、足の回転数を上げる方が体への負担は軽減できます。
歩幅はいきなり伸ばすのではなく、関節の可動域を広くするストレッチ体操や、筋力を高める筋トレを行いながら、無理なく進めていきましょう。
ポイント② 歩くときは骨盤・背骨・頭をまっすぐに保つ
上半身が先行する「前のめり歩行」
これは、下を見て歩く人に多く見られます。また、脚力が衰え足の運び(回転数)が不足することも下半身が遅れる原因となります。
上半身が遅れる「反り返り歩行」
これは、前述した通り、脚力以上に歩幅を伸ばしすぎる事(大きすぎる歩幅)が主な原因です。
これら2つの歩き方は、バランスを崩して転倒しやすい危険な歩き方です。
また、バランスが崩れている上半身を支えるために、腰や背中、太ももの前側に緊張が伝わり、腰痛や関節痛を起こすこともあります。
いずれにしても、ご自身に合った歩幅、そして脚力強化と関節の可動域改善を目指す事が重要となります。
骨盤・背骨・頭をまっすぐにしてバランスを保って歩くように意識をして、練習をしてみましょう。
※ただし、脊柱管狭窄症の方は、まっすぐに伸ばすと痛みが出る事がありますので、やや前傾の楽な姿勢で行ってください。
今回は、この2つのポイントです。
簡単そうにも思いますが、慣れていないとなかなか難しいものなので、練習を重ね、少しずつ歩き方をマスターしてください。
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