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掲載日:2016年7月5日
過ごしやすい春が過ぎ、次に訪れるのが“夏”です。夏といえば、盆踊りに花火大会などの楽しいイベントがたくさんありますが、最近の夏場の一大ニュースは熱中症です。炎天下でのスポーツを楽しんでいる時だけでなく、自宅で熱中症で倒れてしまうという方も多くいらっしゃいます。
熱中症は気候の変化の他、人間の体内機能の変化が大きく関係していると言われています。では、熱中症になりにくい体づくりをするためには、何が必要なのでしょうか?
汗をかきやすい人とかきにくい人の違いとは?
日頃から汗をかきやすい、かきにくいなど、人によって汗のかき方は様々です。人間は、生まれた環境や遺伝、そして3歳までの生活によって汗腺の量が決まると言われています。生まれた環境でなぜ汗腺の量が変わるのかというと、沖縄県のような暑い地方の人は、体内から熱を放出する必要があるので、汗腺が多いと言われています。反対に、北海道などの寒い地方の人は暑い地方の人に比べて汗腺の量は少ないと言われています。
汗腺の種類には、エクリン腺と呼ばれる体温調節の役割を担う汗腺と、アボクリン腺と呼ばれる緊張などの影響から汗を出す役割を担う汗腺の2種類があります。日常生活でかく汗の量は、エクリン腺の中の能動汗腺と呼ばれる汗腺が大きく関係しています。
現代人は、小さな頃から冷房が普及していたこともあり、この能動汗腺が少ない傾向にあるそうです。赤ちゃんの頃から、冷房に頼りきらずに体温調節させることにより、能動汗腺が発達し体温調節機能が高くなるのです。
汗腺の量は変えられないが、体質は変えられる!
汗腺の量は、3歳までに決まってしまうので大人になって増やすことはできません。
しかし、普段から有酸素運動を行うことで持っている能動汗腺を活性化し、発汗量や汗の質を向上させることができます。しかし、有酸素運動を毎日行うことは難しいですよね。そこで取り入れていただきたいのが、毎日の入浴タイムにできる手足高温浴です。
◆手足高温浴の方法◆
1、42℃の熱めのお湯を浴槽の半分くらいに張ります。
2、浴槽の中で四つん這いになり、両手の肘から先と両足の膝から下を湯船に入れて、10分程度入浴します。
(四つん這いの場合は疲れない程度で行ってください。また、バスチェアを湯船に入れて、肘下と膝下が浸かる状態にするのも1つの方法です。)
脳から遠い手足の汗腺は、休眠状態に陥っていることも多いそうです。この手足高温浴を毎日のバスタイムに取り入れることにより、3週間ほどで能動汗腺が活性化し、効果を感じられる人が多いと言われています。
また、手足高温浴が終わった後は、水を足して少し冷ました湯船で半身浴を行うことにより、全身を温めることができるので、より効果的です。手足高温浴では、交感神経が刺激され、その後の半身浴により副交感神経を優位にすることができるため、自律神経の乱れを取り戻すのにも良いとされています。
体温調節機能を高めることで得られるメリットとは
体温調節の機能が低い場合、体内の熱を放出することができないので熱中症になりやすい傾向にあります。それだけでなく、熱がこもることによりストレスが溜まり苛立ちを覚えてしまいます。有酸素運動や手足高温浴を生活に取り入れ、本来の体温調節機能を取り戻すことにより熱中症予防だけでなく、真夏の熱帯夜においての安眠効果、ダイエットなどメリットがたくさんあります!
これから夏本番です。快適体質を作り、ストレスのない楽しい夏を過ごしましょう!
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