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掲載日:2016年7月28日
美容や健康づくりのためにと、大きな歩幅で背筋をピンッと伸ばし、大きく腕を振って歩いている光景をよく見かけます。
ウォーキングをする事は大変良い事なのですが、「ちょっと待って!その歩き方で大丈夫ですか?」と思わずにはいられません。
健康づくりのはずが、ウォーキングが原因となって腰やひざなどを痛めてしまう方もいらっしゃいます。
ウォーキングはただただ頑張って歩くのではなく、体の状態を考慮して個々に合った歩き方が大切です。
セーフティーウォーキングとは?
年齢を重ねるにつれ、関節痛や筋力に低下、またバランス機能の低下などに悩まされることも少なくありません。
セーフティーウォーキングとは、歩き方にとどまらず、筋力トレーニング、バランストレーニング、ストレッチ体操、マッサージからプログラムを構成し、いつまでも元気に歩き続ける体づくりを目的としています。
なお、セーフティーウォーキングは、中高年だけでなく子どもたちやアスリートを含むすべての人の運動基本となるものです。
なぜ今、セーフティーウォーキングが必要?
今は歩ける…しかし、10年後、20年後はどうでしょうか?
現代において、セーフティーウォーキングようなコンディショニングは必須であると考えています。
近年、「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」という言葉をよく耳にするようになりました。
ロコモは「運動器症候群」とも呼ばれ、主に足腰の骨・関節・筋力低下などが原因となり、歩くことが難しくなることをいいます。
40歳以上の日本人のうち、ロコモの方やその予備軍の方が約4700万人(日本の総人口の約40%)いると言われています。
また高齢者にスポットを当てて見てみると、現在の平均寿命は、男性80.79歳、女性87.05歳となり、約70年前の平均寿命と比べても、男性でプラス22歳、女性でプラス25歳も伸びています。
寿命が伸びているという事は大変喜ばしい事なのですが、それに反して「歩行寿命」がそれについていけなくなっているという現状があります。
歩行寿命が尽きるがために、車いすや寝たきりといった状態を生み出し、当人のQOL(クオリティ・オブ・ライフ 生活の質)の低下へとつながってしまうのです。
これらの問題を解決するために、安全でバランスの取れたウォーキング・痛みがなく適度に負荷がかかる筋トレ・バランスのトレーニング・体のストレッチを継続的に行う事をお勧めします。
この運動にバランスの取れた食事をプラスすれば、歩行寿命は十分に伸び、いつまでも自立した生活が送れるのではないでしょうか。
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